本当に仕事やめたい?

鬱病退職後の後悔、参考にして欲しい。

鬱が語る鬱への接し方

これはご家族や恋人が鬱になった時、参考になれば良いと思い私の一例を紹介させていただきます。

 

私は今まで一人で自分のことは決めるタイプで、選択という意味では自立をしていました。

 

自分の行きたい学校や就職先を決め、それに合格するプロセスや判断、何が足りないかどうすればいいかなど自分で選んできて、その選択にかかる費用等は親がサポートしてくれました。

 

その代わり例えば受験で上手くいかなくても、それの責任は自分にあるので言い訳はしないというのが私の家のスタイルでした。

 

ところがです、鬱になり自分で自分の生き方を選択ができなくなってしまったわけです。何度も書いていますが、もう社会生活に戻れる方法がわからない。元の道に戻る方法がわからなくなってしまいました。

 

そこで私の親は初めて「〇〇したらどう?」と様々な提案をしてくるようになりました。

 

これがすごくきついんです。

 

そうしたいのは自分が誰よりもわかっているから。したいのにできないんです。

 

あと、〇〇さんだって失敗してるけど今は成功してる。

 

とかいうのも本当にきついです。

 

なんでかっていうとですね、仕事で鬱になる場合は自尊心を奪われる言葉を浴びせられ続けていることが多いです。

お前無能だな、とか、なんでこんなこともできないの?とかそういうのです。

 

過労も鬱の原因といいますが私はそうではありませんでした。

実際一年目は昼休みに鼻血出るくらい働いていましたが、精神的にきついと思ったことはありませんでした。

 

やっぱり仕事で鬱になるケースでは自尊心を奪われているケースがほとんどだと思っています。

 

そんな自信を失っている状況で、〇〇さんは成功したなんて言われても自分がなれるわけないと思うのが私を含め普通の反応じゃないでしょうか。

 

反対に考えてください、健康なあなたに孫正義は30代で成功した、あなたにもなれるはずだと言われて、

「あっ私も頑張ればなれるんだ」と思うでしょうか?

 

マイナスに落ちている人に対して〇〇はできたという言葉は全くナンセンスだと思います。

 

そこでどんな言葉が嬉しいのか、それはやはり不安を取り除いてくれる言葉です。

 

私は自分のチンケなプライド(周りから落ちたと思われるのが辛いとか)がなくなっているのはもちろんですが、それよりも将来の不安が凄まじかったんです。

 

もしかしたら、一生バイトかもしれない生涯賃金が1-2億以上は下がってしまう。

それで生きていけるだろうか。

また専業主婦になりたいといっていた恋人に辛い思いをさせるのではないだろうか。

などです。

 

ただそんな私に恋人は泣きながら

「なんでこんなに頑張ってるのに、周りの人は休職歴とか見るんやろ。頑張ってんのわかるのに。そんな高給じゃなくてもいい。私もずっと働くよ。なんやったらしばらく働かんでも養ってあげる。」って言うてくれたんです。

 

すごく安心したし嬉しかったです。もちろん給与的に働かないで言いわけはないのですが、それでも色んな不安が和らぎました。

 

そして次に私を救ってくれたのは金銭的な安心感でした。

現在、私の貯金は投資で稼いだお金も入れて数百万でした。月10万の暮らしでも数年すれば消えてしまいます。

定期収入が消えた今冷静な判断はできないため投資はやめようと思っていたので、今後は貯金が減る一方です。

 

そんな中で親にすぐ働かないといけない。もう条件は気にしてられないと話すことがありました。

 

そうすると私名義の知らない通帳を渡されるわけです。

そこには数百万入金されていました。

「とりあえず、これを渡すと。結婚式の費用にする気やったけど、安心するならもっとき」

 

「それに、別に家金あんで?そんな焦るな。

一回社会人なったけどもう一回院行くなり学生戻ってええぞ。」っていうてくれたんです。

 

もちろんもう社会人になったので親に頼る気はありませんし、通帳も返しました。

 

ただ金銭的に不安だったことが和らぎました。

 

お金で人間少し安心するってことがわかりました。

(それにどうせ死ぬなら使い切ってから死んだ方がええなと思ったり、、、笑 クズすぎますが)

 

とにかく、まだ少し立て直す時間があると感じれたんです。

これは本当に有り難かったです。

 

誰かに頼っていいんだ、そう思える環境にしてくれた家族や恋人には感謝しています。

 

最後にまとめになりますが、鬱患者にどう接したらいいの?ということですが、それは過剰に心配することでも提案することでもなく、

 

不安を取り除いて心に余裕をつくってあげることかなと思います。

 

こんだけ色々して貰ってるお前が鬱病の権利を主張するなって言われそうですけど、、、

 

ただ自分がそれに救われたことは事実です。

 

それぞれの方で状況は違いますし、原因や対応も違うと思います。

これが全てってわけでは無いですし、〇〇しろっていうてくれた方が楽な人もいると思いますが、あくまでも一例として参考にして欲しいと思っています。